大正12年6月28日

更新日:2023年06月28日

6月28日(木曜日)、午前9時30分出勤。

遅刻の理由は、胡瓜の収穫のため。

昨日の海水浴場出方との約束を果たすため、出方惣代の小島清吉氏に契約書の調印をお願いした。

昨夜、隔離病舎で腸チフスの患者が亡くなる。

戸籍謄抄本事務に忙殺される。

午後3時から、海水浴場実行委員三宅・渡辺・奥山の3名が、案内広告10万枚の印刷に際し、役場で注文者を勧誘するため、希望者を集めた。午後6時頃散会。すぐに退庁。

解説

小見助役はキュウリの収穫のため遅刻しました。キュウリの出荷最盛期なのでしょうか。当時から湘南のキュウリは、京浜地区で評判のおいしさだったようです。促成栽培やボルドー液消毒など、キュウリ、ナス、カボチャ、トマト、ネギの改良などに取り組んだ篤農家、二宮長松の功績が、大磯町史に記されています。

大磯の案内広告は10万枚も印刷されました。前年の大正11年に、大磯小学校の校長であった朝倉敬之が『大磯案内』という冊子を出版しました。もしかしたら、この冊子に触発されて、大正12年は町が主体となって、案内冊子が作られたのかもしれません。

参考

『大磯町史』7、p.323~325

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館
〒255-0005
神奈川県中郡大磯町西小磯446-1
電話番号:0463-61-4700
ファックス:0463-61-4660
メールフォームによるお問い合わせ