大正12年6月22日
6月22日(金曜日)、午前9時5分出勤。
本日は加藤収入役欠席、渡辺書記は病欠のため、収入事務と戸籍事務を代理する。
正午頃、北下町海岸に避難船が漂着。大磯漁業組合及び関係者で救護する。町役場から中西巡視・梅田臨時雇が現場へ出張対応する。
午後3時から海水浴場委員会を開催。合わせて町会議員も召集する。午後7時から松月亭で新任の霜島新七校長を招き、お披露目の懇話会を松月亭で開催。歓を尽くし、午後9時20分頃散会。
解説
北下町海岸に救護を求めて漂着した船ですが、ここ数日間の日誌に悪天候との記載が見当たらず、どんな異変が起こっているのか詳細はわかりません。
一番心配することは感染症の問題でしょうか。以前、日誌の中で小田原で漁船員にコレラ患者が発生したとの記載がありました。100年後もコロナ禍の始まりで、横浜港に接岸されたクルーズ船の対応が大変でした。
霜島新七新校長を招き、懇話会がもたれ、「歓を尽くす」とあります。新校長は歓待されたようです。斎藤前校長の転任の話があってから、新任校長の人選では町長・町会議員が、皆さん、大変ご苦労されていました。
更新日:2023年06月22日