大正12年6月20日
6月20日(水曜日)、午前8時40分出勤。
渡辺書記が病欠のため、戸籍事務の整理に忙殺した。
出勤前に梨本宮家令の臼井氏に面談し、下水の件を申し合わした。後日、具体的に設計し、依頼するとのこと。
税務署の女属が名寄帳の調査に来られた。
午後4時10分退庁。
解説
前日に大磯町長へ電話があった梨本宮家の下水敷設について、小見助役は出勤前に梨本宮家へ立ち寄っています。梨本宮家の別邸は西小磯にあり、小見助役の自宅も西小磯にあったため、ご近所でした。
税務署の職員が帳簿の調査に来ましたが、わざわざ「女属」と書かれています。ここは原文のまま記載しています。女性の職員という意味だと考えられますが、当時、女性の公務員は珍しかったと推測できます。
更新日:2023年06月20日