大正11年11月29日
11月29日(水曜日)、午前7時50分出勤。
すぐに中郡役所に出向き、朝鮮への入営兵士を出迎える。郡長代理として西海書記の訓示があった。引続き大磯駅で、町長代理として入営兵士を見送る。
午前11時半頃、藤田町長は中郡役所に出張し、真壁郡役所給仕の退職送別金を受取る。午後0時半頃、町長帰場。
戸籍謄本に従事した。
午後4時10分退庁。
解説
助役日誌には、毎年11月末は、徴兵検査で合格し、籤(くじ)で兵役が決まった兵士が、入営のため大磯駅を出発する様子が書かれます。この日は朝鮮入営とあり、国外へ派遣される兵士を見送ったようです。小見助役はその都度、たとえ日曜日でも自宅から大磯駅へ出向いて送迎していました。
100年後の今は、ウクライナとロシアの紛争があり、両国の兵士が召集されて多くの方が亡くなっています。小見助役の思いが伝わります。
更新日:2022年11月29日