大正11年10月12日
10月12日(木曜日)、午前8時20分出勤。
午前8時40分、伏見宮が大磯駅を御通過につき、藤田町長と共に奉送する。
中郡役所にて町村長会同があった。藤田町長が出席した。
午後0時35分、栢木書記が病気のため早退した。
今日聞いた話であるが、出発地不明、小田原へむけて航行中の小田原の鰹機械船内にて、コレラ患者が2名発生したため、三浦郡小網代港に抑留されたとのことである。その日より、相模湾は禁漁の有様である。町役場では、大磯町に寄帆している漁船を、警察署に警戒させている。
午後4時頃退庁する。
解説
漁船からコレラ患者が生じただけで相模湾が禁漁になったようです。当時の人がどれほど感染症を警戒していたのかがわかる事例だと思います。大磯町でも、停泊中の漁船の警戒を警察が行っています。
更新日:2022年10月12日