大正11年9月4日

更新日:2022年09月04日

9月4日(月曜日)、午前8時出勤。

今日から、高麗地区を始めとして、予防注射を実施する。長島書記と中西巡視が出張した。

午後2時から、土木委員会を執行。出席者は、三宅・渡辺・青木の3氏と町長・助役が参加。 登記所下水・月貫下水・鴫立沢入口などを現地調査し、実行することになった。同時に、海水浴場実行委員を召集し、三宅・飯島の両氏が出席。明日5日に海水浴場を閉鎖することになった。茶菓を新杵に注文。

午後6時散会。

解説

100年前の当時、腸チフスの予防として、予防注射(ワクチン接種)が広く行われるようになってきていました。感染が拡大していると判断したのでしょう。町民に対して本格的に接種が行われることになったようです。

合わせて、町内各所の下水も見廻っています。月貫(つきぬき)とは、現在の消防署脇から海岸方面へ下る坂道のことです。当時は下水道整備がまだ不十分で、感染症が拡がりやすい環境でした。

また、明日5日で海水浴場を閉鎖することが決まりました。現在では、毎年町から事前に開設の概要が発表され、期間も7月の第1日曜日から8月最終日曜日までと決まっていますが、100年前の当時は、来客の状況や天候などを見ながら、その年ごとに決めていたようです。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館
〒255-0005
神奈川県中郡大磯町西小磯446-1
電話番号:0463-61-4700
ファックス:0463-61-4660
メールフォームによるお問い合わせ