大正11年8月26日
8月26日(土曜日)、午前7時50分出勤。
午前中は戸籍謄抄本事務に従事。
午前11時頃、海水浴場出方の小島・平野の両名が役場に見える。用件は更衣所の再三設置の件。町長と相談の上、午後1時から海水浴実行委員を召集し、じっくりと協議することになる。すぐに召集の通知を出す。
午後2時頃から、飯島・脇の両名も出席。三宅・郷土・奥山の3名は電話で協議し、浴場の更衣所は再三設置することとなった。町は材料を出方に貸し、設置についての全費用は出方の負担とすることと決定。出方総代の小島・平野の両名を呼んで、いろいろと協議を重ねて双方承諾した。
午後4時散会となり帰宅する。
解説
臨時の海水浴実行委員会が開かれ、悪天候の度に取崩しと再設置を繰返していた海水浴更衣所の設置について、町と海水茶屋との意見がまとまりました。感心するのは現在のリモート会議のように、三宅・郷土・奥山の3人は電話で協議に参加していることです。この頃、日誌に「通話」という表現が出てきますが、通信手段として電話が普及してきた様子がうかがえます。
更新日:2022年08月26日