大正11年8月1日
8月1日(火曜日)
前日に引き続き、忌引き欠勤。
西小磯地区においてキュウリ栽培15年創業祝があり、参加した。
解説
小見助役は、前月26日に母親が亡くなり、葬儀のためこの日まで忌引き欠勤をしていました。しかし、この日は祝い事に参加しています。
大磯のキュウリ栽培は、当時台町や西小磯地区で盛んになって組合が作られ、農家だった小見家でも栽培していました。大正9年(1920年)6月4日付けの日誌では、最盛期のキュウリを出勤前に収穫したためでしょう、「胡瓜採収のため遅刻」と記載されています。創業祝には特別な思いがあったのかもしれません。
キュウリは、大磯では現在も西小磯地区などで栽培され、「しょうなんキュウリ」というブランド銘で、年間を通して出荷されています。この日の記述から、栽培が始まったのが、1907年(明治40年)頃であったことがわかります。
更新日:2022年08月01日