大正11年7月25日
7月25日(火曜日)、午前8時5分出勤。
戸籍謄抄本事務に従事する。
午前9時、平塚高等女学校の先生が校長代理として役場に見え、同校生徒の海水浴の謝礼として、金5円を役場職員に贈呈された。
午前11時、藤田町長は停車場の改造のため、郡道の掘下げの件で岩田郡書記・渡辺書記と共に現場を調査する。
午前8時30分に県の産業主事補白井昭氏が来場し、勧業主任渡辺書記と会談する。
午後3時10分退庁。
解説
午前11時に藤田町長は駅改造のため、郡道掘下げの件で現場に調査に向かいましたが、この件は『大磯の今昔』(九)によると、大磯駅改良工事があり、今まで平面交差であった大磯小学校付近の第3号踏切道を架道橋(ガード)に改築して立体交差にする工事のようです。このトンネルの道幅は当初9尺(2.7m)でしたが、大磯町は小見助役と台町の有力議員二宮長松から、新橋保線区に対して、道幅2間(3.6m)と拡張するよう、陳情しています。
参考
鈴木昇『大磯の今昔』(九)、p.53~59
更新日:2022年07月25日