大正11年6月23日

更新日:2022年06月23日

6月23日(金曜日)、午前8時出勤。

本日南・北両下町、その他地区の希望者にチフス予防接種を行う。明日は西小磯地区で実施する予定。

本日は普通事務を取扱う。

午後2時半頃、藤田町長は妙輪寺で実施された、チフス予防接種の会場を視察された。

午後4時に町長が帰場し、退庁され、同時に退庁した。

解説

6月14日に協議され、実施が決まったチフスの予防接種が行われました。小見助役の妻も命を落としたように、当時は怖い病気であったチフスの予防は、衛生環境の整備と大きく関係しています。

神奈川県衛生研究所の『衛研ニュース』No.157に水道水の塩素消毒の歴史の記載があり、大正11年(1922)に東京淀橋浄水場と横浜野毛山浄水場で塩素の注入が始まり、その後各地で行われるようになったそうです。水道普及(塩素消毒)と共に、チフスなどの水系の消化器感染症も激減しました。さらに、昭和20年(1945)終戦後、水道の水質管理について、駐留軍の指示によって、常時塩素を注入するようになりました。現在の水道法にも、水道管の末端で0.1ppmの塩素が残留していることが定められています。 

参考

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