大正11年5月24日
5月24日(水曜日)、午前8時10分出勤。
曽根田医師の報告によると、北下町で腸チフスの患者が発生し、隔離舎へ入院させた。
午後2時頃、藤田町長は茶屋町の下水工事の現場を確認された。
昨日から大磯税務署職員が名寄帳の調査のため、役場に来ている。
午後4時10分退庁。
解説
23日の大雨の後、チフス患者が発生しています。当時大磯町では上水道がまだありません。井戸水を使用、下水道もまだ完全ではないようです。藤田町長は衛生対策に心を砕いているようで、茶屋町の下水工事現場を直接確認しています。コレラや腸チフスなど、水を介する感染症の対策には、上下水道の普及が必要でした。
更新日:2022年05月24日