大正11年5月22日
5月22日(月曜日)、午前8時出勤。
戸籍謄本事務に従事する。
中郡役所で、戸数割の件に関する町村長会議があった。吾妻・国府両村長の主催による。藤田町長出席。
明日23日午前9時39分、秩父宮雍仁親王殿下が大磯駅御通過の予定。
県水産試験場長の仙川満多雄氏が、西小磯定置網の変更場所の測量にみえた。
午後3時頃、長島主任書記と一緒に隔離舎を訪問。午後4時30分退場、帰宅した。
午後8時頃、町役場に町会議員を召集し、有村対倉橋の埋立工事の件と小学校の先生の怪我の費用約500円の支払の件、その他を協議した。午後12時退場、散会。新杵から茶菓子2円を購入した。
解説
県の水産試験場長の仙川によって、定置網の測量が行われました。ブリ漁の網の張立の場所が変更されるのでしょうか。「神奈川県水産技術センター100年の歩み」によれば大正11年度から昭和13年度まで、定置漁業調査が行われています。定置漁場の細密測量・ブリ漁況調査・大謀網潜水調査・鰤回遊状況調査、また、ブリを湘南地方の名産品にするため、ブリの保存法の検討などが昭和10年度まで実施されたとあります。
小見助役はこの日も病気中の妻をお見舞いしています。
更新日:2022年05月22日