大正11年5月11日
5月11日(木曜日)、午前7時40分出勤。
戸籍謄本に従事した。
午前10時、県内相互視察団員の川崎町書記(勲七等)・追川米次郎、厚木町書記・溝呂木央、茅ヶ崎町書記・小林武雄、逗子町書記・池田勘三、宮崎勇および神奈川県書記・葛貫林三、服部纉ならびに中郡書記・木内松次の8名が来場し、事務視察を行った。松月の弁当9本、新杵の茶菓2円を用意した。
午後1時30分、事務視察が終わって一同は岩崎邸内を観覧した。
その後、産業上の参考として平塚町相模紡績会社を視察するため、町長と共に出張した。
本県土木課属が来場し、有村対倉橋の件について、内々の取り調べのため町長に面会し、関係の書類を謄写した。
午後4時10分、退庁する。
解説
この日は、神奈川県内の相互視察団が大磯町を訪問し、町役場での事務や三菱の岩崎邸の観覧を行っています。「弁当9本」とあるのは、視察団8名に小見助役を含めた9名を指すと考えられます。また、新杵の茶菓でもてなしていることも分かります。
その後、小見助役は町長と一緒に平塚町の相模紡績会社を視察しています。これは、県内相互視察団とは別件のようです。
更新日:2022年05月11日