大正11年3月30日

更新日:2022年03月30日

3月30日(木曜日)、午前8時20分出勤。

午後3時49分、皇后陛下が大磯駅を御通過され、奉送した。

今日で営業調査が終了した。茶菓接待。

午後4時10分退庁。

解説

大正11年3月、貞明皇后は大正天皇の平癒祈願と摂政宮(皇太子)がヨーロッパ訪問から無事に帰国したことのお礼のため、九州福岡の香椎宮・箱崎八幡宮・太宰府天満宮を参拝し、山口県や広島県を行啓しました。この日の大磯駅通過は、この九州地方からの還啓によるものと考えられます。

営業税の調査が終わりました。営業税は、日清戦争後に国税となり、当時は国税として徴収されていました。大正11年(1922)当時は、営業税の納税者から選挙で営業税調査委員を選び、税務署ごとに営業税調査委員会が設置されていました。この日に行われた営業税調査とは、この調査委員による調査かもしれません。前々日に、郡役所の書記が営業売上検査をしていたのも、この日の調査の準備作業だったと考えられます。

参考

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