大正11年3月23日
3月23日(木曜日)、午前8時5分出勤。
渡辺書記は統計主任会の講習のため、中郡役所へ出張。中西巡視も同行する。
午後0時30分から藤田町長と共に小学校の学芸会を観覧。終了後、教員慰労会の開催について町会議員と協議する。午後6時頃散会。
午後0時30分頃から加藤書記に預けておいた職印を、午後5時頃受取る。
解説
小学校の学芸会は、町長・助役・町会議員も観覧したようです。明治の後期から大正にかけて行われるようになった学芸会は、日頃の学芸を父母に披露するために行われるようになりました。学芸会のほかに、日頃の体の鍛錬の成果を披露する運動会、遠足や修学旅行など、今でも行われている学校行事が行われるようになりました。
日誌には、職印に関する記載があります。小見助役は、学芸会を観覧するため、職印を他の書記に預けていますが、預けた時間まで書かれ、役職の責任の重さが伝わります。
更新日:2022年03月23日