大正11年2月21日
2月21日(火曜日)、午前8時30分出勤。
戸籍謄抄本事務に忙殺される。
22、23日の夜に防火の宣伝のため、大磯座で活動写真を開催する予定。大磯町として金30円を補助する。観覧料の割引分に充当する予定。
午後4時10分退庁。
解説
娯楽として人気のあった活動写真で、衛生や防火の啓発が行われていました。映像でわかりやすいという効果をねらってのことでしょうか。社会教育の手段として使われていました。
大磯座は明治42年(1909)7月5日に落成しました。定員は3、4百人程だったそうです。明治43年2月には、初めて活動写真が上映されたということです。大正になって松井須磨子の「カチウシャ」も上演されたようです。
参考
鈴木昇『大磯の今昔』(八)p.28~32
更新日:2022年02月21日