大正11年1月24日
1月24日(火曜日)、午前8時30分出勤。
戸籍事務を取り扱う。
午後、渡辺書記は私用で早退した。
午後2時50分、藤田町長は鰤敷会社へ出張した。町長の職印を預かった。
午後4時半頃、県庁による軍事救護金の調査があり、様々な哀情をもらされた。
解説
軍事救護金とは、戦死した兵の遺族や傷病兵の家族に対して支払われる給付金のことです。当時は、第一次世界大戦後の不況で、遺族や傷病兵の家族が生活困難に陥り、困窮者が増加する傾向にありました。日誌の原文に書かれている「種々哀情」の言葉が、切ない気持ちになります。
更新日:2022年01月24日