大正11年1月23日

更新日:2022年01月23日

1月23日(月曜日)、午前8時30分出勤。

午後1時から、大磯小学校で新年会を開催。準備のため、渡辺書記たちが現場へ出張。会費は1人1円50銭。盛会を極めた。午後4時半頃散会。

午後6時からは、同じく小学校で当町の青年団定期総会が開催された。団長の開会挨拶、町長の挨拶、高麗神官の神社参拝の要旨、県庁の社会主事補・小松栄先生の講演、そして、松平学円氏からは「東宮殿下御巡欧随行各国の風俗」と題して講談があった。聴衆は4、500人ほどで盛況。午後9時過ぎに散会し、帰宅した。

解説

青年団の定期総会では、松平学円の講演がありました。松平学円は、わからないことの方が多いですが、当時、全国で活躍していた講談師のようで、大正10年(1921)3月から9月まで洋行していた皇太子(のちの昭和天皇)に随行し、その時の様子を「東宮殿下御巡欧随行各国の風俗」として講談するなど、精力的な活動がうかがえます。大磯で行われた講談は、大盛況だったようです。

ちなみに、この皇太子の洋行については、大正11年(1922)1月20日に、フランスから答礼使としてジョッフル元帥が夫人・令嬢と共に来日し、歓迎会が催され、京都・奈良を訪問しました。4月には、イギリスからの答礼使として、エドワード皇太子も訪日しました。

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