大正11年1月12日
1月12日(木曜日)、午前8時30分出勤。
午前9時30分、渡辺書記は私用のため早退した。戸籍謄抄本やその他の戸籍に関する事務を扱った。
藤田町長は防波堤継続工事の件について、土木出張所へ行き、工事請負の事について交渉された。公入札にすることになった。
午後4時退庁。
解説
大磯で今に続く人工的な港の整備が始まるのは、大正12年(1923)の関東大震災で海岸が2メートル隆起したことによる復旧工事がきっかけでしたが、その前から、漁業や海水浴の利便性を向上させるために、防波堤の設置などが進められていました。この日、藤田町長が、県の土木担当へ、工事の交渉を行っていることからも、その動向をうかがい知ることができます。防波堤の設置は、漁業の近代化を象徴する、ブリの定置網漁も関係しているのでしょう。
更新日:2022年01月12日