大正11年1月4日

更新日:2022年01月04日

1月4日(水曜日)、午前8時30分出勤。

本日は御用始め。

昨年12月30日、南本町区長兼大磯消防第一部長である土屋信三氏が病死した。本日、死亡届を提出した。土屋氏は赤十字社の社員であるので、赤十字社の関係者に土屋氏の死亡を報告する。

本日、大磯消防組の出初式が行われた。

慣行通り、午後1時頃に、早めに仕事を切り上げて祝い酒を捧げた。

解説

今日は御用始めです。午前中のみの執務で、消防組による出初式も、例年通り執り行われました。当時の消防組織は警察の監督下で、本部となる消防署はなく、地区ごとに消防組が置かれていました。ただし、経費は町の負担。ご祝儀も町の消防費から出しています。仕事が終わった後は、新年を祝う宴会をしています。

この日の記事で初めてわかったことですが、南本町の区長で大磯消防組の第一部長である土屋信三が、昨年末の12月30日に亡くなっていました。土屋信三は、過去の助役日誌にも登場した人物で、昨年1月4日には大磯消防組の出初式の指揮を執っていました。訃報は12月30日の時点で把握していたとは思いますが、12月28日が仕事納めのため記載されず、助役日誌には仕事始めの1月4日に記載されることになりました。

また、土屋信三は日本赤十字社の社員でもありました。日本赤十字社は現在にもある組織ですが、大正11年当時は戦争や自然災害の傷病者の医療救護を主な役割とする組織でした。当時は日本赤十字社に、月3円以上の寄付で正社員、1円以上3円以下の寄付で賛助社員になることができました。

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