大正11年12月25日
12月25日(月曜日)、午前8時20分出勤。
町長代理として事務を取扱う。
戸籍謄抄本事務に従事する。
午前10時30分から11時30分までの間、私用で大磯銀行へ出張。11時35分帰場。
午後2時、栢木書記は私用のため外出し、午後3時50分帰庁。同じく午後2時頃、渡辺書記も私用のため外出、午後3時半帰庁。
大磯駅長の影本虎三郎氏が役場に見え、大磯駅へ大磯案内所を移転する件について、出願があった場所を変更してほしいとの意見を言われる。直ちに町会に諮って回答すると伝える。
午後4時10分退庁。
選挙会の予定時間を午後1時から午後6時に変更し、藤田町長任期満了に伴う後任者の選挙会を開く。出席者は浅沼・青木・郷土・奥野・奥山・出口・飯島・脇・大内・平田・三宅・二宮・柳田・渡辺・小見の15名、欠席者は梅田・鈴木・豊田。開票の結果15票で藤田文次郎氏が当選され、閉会する。すぐに議事録を作成し、中郡役所へ報告する。茶菓子を新杵で購入、代金2円50銭。午後9時散会。
解説
小見助役は午前中私用で銀行へ行き、渡辺書記と栢木書記も私用で短時間外出しています。少数の職員で年末の多忙の中業務をこなしています。
またこの日の日記から、当時の町長選挙の方法がわかります。夜にもかかわらず、郡役所でも待機していて選挙結果の議事録を受理しているようです。
この日は町長選挙もあり、大忙し。実は、日記には12月25日が二度にわたって、記載されています。おそらく、1日が2日間に感じられる…、そんな日だったのでしょう。
更新日:2022年12月25日