大正11年12月14日

更新日:2022年12月14日

12月14日(木曜日)、午前8時37分出勤。

普通事務に従事した。

午後より渡辺書記が平塚火薬廠へ行った。

露国避難民篤志寄附および救護看護婦募集の件を掲示する。

藤田町長が大磯町案内所を駅の用地内に移転するための交渉を駅助役に申し込んだ。

午後4時10分退庁する。

解説

渡辺書記が赴いた火薬廠とは、平塚市にかつて存在した第二海軍火薬廠のことです。この火薬廠で兵器に使う爆薬や火薬の製造を行っていました。

露国避難民篤志寄附について詳しいことは分かりませんが、当時、ロシア国内で起こっていたロシア革命に関係するものだと考えられます。ロシア革命によってソビエト連邦が発足しますが、反革命軍との戦闘は続いており、日本は大正7年から大正11年10月にかけてシベリア出兵を行うなど無関係ではありませんでした。露国避難民とは、おそらくその一連の戦闘にから避難してきた人たちを指すと考えられます。

大磯町の案内所に関する記事もあります。元はどこにあったかわかりませんが、この頃より大磯駅周辺に移転する計画があったことがわかります。

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