大正11年12月8日
12月8日(金曜日)、午前8時30分出勤。
戸籍謄抄本事務に忙殺。
午前9時から、中郡役所主催にて、中郡在郷軍人分会長会議を役場庁舎において執行。甲府司令部から司令官が出張された。午後3時散会。
午後2時頃、町長は警察署へ出かけた。
午後4時10分退庁。
解説
在郷軍人とは、軍隊の構成員ではあるものの、普段は一般社会で市民生活をし、非常の際に召集される予備役などのことを指します。100年前の当時、徴兵検査に合格しても、現役兵として入隊したのは抽選による選抜で選ばれた者のみで 、他は補充兵役や国民兵役となりました。また、現役を終了した者も一定期間予備役などになり、それらが在郷軍人会として組織され定期的な訓練(簡閲点呼)を受けていました。
今回は、郡・町村に組織された分会長等の会議を、管轄していた甲府連隊の司令官を迎えて行ったようです。
更新日:2022年12月08日