大正10年7月16日
7月16日(土曜日)、午前7時50分出勤。
普通事務に従事。
池田郡書記の注意によって、西小磯の定置網変更届を、一時的に町長から取り戻し、小台網のまま、さらに変更位置を願い出ることになった。
中郡水産会の設置について、西小磯においても発起人を2人程度必要とのこと、郡役所から依頼があったため、西小磯西区長の添田氏に依頼した。近いうちに、水産会の創立について調印し、町役場へ提出することを承諾された。
午後0時30分退庁。
解説
小台網(こだいあみ)とは、定置網の種類の一つです。定置網の種類については、神奈川県の相模湾試験場のホームページが詳しいです。
7月14日の記事にも出ていた中郡水産会ですが、設立にあたって発起人を募っています。大正10年(1921)4月、水産会法が公布され、全国的に水産会の設立が検討されるようになりました。水産会は、水産業の改良と発達を目的とする法人で、郡市・道府県・国の単位で設立されました。大磯町が属する中郡では、法律が公布されて早々に、設立の動きがあったことがわかります。今後、助役日誌にどのような記述が出てくるのか、注目しましょう。
更新日:2021年07月16日