大正10年6月29日
6月29日(水曜日)、午前8時30分出勤。
午前中は戸籍謄本事務に従事する。
午後2時頃、藤田町長は自宅で行われる法要のため、早退される。
午後2時30分頃、高麗神官が役場に見えて、高来神社の御船祭の準備会議の開催通知を、大磯氏子惣代及び各区長宛てに発送したいとのこと、依頼された。
中西巡視は、一昨日から海水浴場付近の清掃のため出張。本日をもって、海岸の清掃が完了したとのこと。
午後2時半頃、長島書記が隔離舎へ巡視に行く。
午後4時10分退庁。
解説
100年前は、高来神社の例大祭 御船祭は、7月17・18日に行われていました。現在は、毎年7月の第3土・日曜日に開催しています。
残念なことに、コロナ禍で2年続いて中止することになりました。高来神社の神輿を先頭に、各地区の神輿が練り歩き、偶数年のみ、水引や幟などで華やかに飾られた2艘の船形山車「明神丸」が、祭りの由来を伝える木遣唄や舟唄と共に曳かれます。関係者の方々の準備も大変なことと思われます。
御船祭は、照ヶ崎海岸にまつわる大磯の伝説に由来しています。その昔、蛸之丞(たこのじょう)という大磯浦の漁師が、海中から光り輝くタコを見つけて船に引き上げると、タコが千手観音像に姿を変えました。蛸之丞は、像を高麗寺(現在の高来神社)に奉納し、千手観音が引き上げられた場所は照ヶ崎(てるがさき)と呼ばれるようになったと言います。(大磯町郷土資料館編『大磯の年中行事』資料館資料3、p.18より)
更新日:2021年06月29日