大正10年6月26日
6月26日(日曜日)
鍋島直大侯爵の告別式が、東京市麹町区永田町の自宅で行われ、参列した。玉串を捧げ、午後0時30分に会葬を終え、夕方6時頃に帰宅した。
解説
鍋島直大の自宅は、現在の総理官邸辺りにありました。立派な日本館と西洋館がありましたが、関東大震災で焼失してしまいました。
大磯の別邸は、陸奥宗光別邸と大隈重信別邸の西隣にありました。現在はマンションになっています。西隣は伊藤博文邸「滄浪閣」で、伊藤の没後は、李氏朝鮮王家の李垠に譲られます。鍋島直大の孫の方子(まさこ)は、後に李垠妃となります。また、直大の次女伊都子は、梨本宮妃となり、別邸が西小磯の吉田茂邸東側にありました。
鍋島家は、3代にわたって大磯に別邸を構えたことになります。
更新日:2021年06月26日