大正10年6月25日

6月25日（土曜日）

本日は役場に出勤せず、献穀耕作人の渡辺廣三氏のお宅で、式の準備の手伝いをした。当日の式場参列者は、県農務課・中郡長代理・中郡農会・県会議員・郡会議員・町会議員・各町村長・在郷軍人・役場吏員・各区長・校長・高等生徒・その他参列者総数は44人、他に生徒175人で盛況であった。

式が終わった後、耕作人の渡辺氏の自宅で昼飯を頂いて、午後3時頃、無事に全て終了した。

とても名誉な献穀耕作人に選ばれた渡辺家で、地鎮祭が行われました。総勢220名程の参列者でした。宮中で行われる新嘗祭の献穀耕作人は、現在も全国から選ばれた方が献穀耕作人となり、地鎮祭や、白装束を着用して田植祭などをするようです。秋の収穫まで生育に気の抜けない日々が続きます。9月末頃収穫され、宮中へお届け献穀し、天皇陛下に謁見する機会も設けられるそうです。