大正10年6月22日

更新日:2021年06月22日

6月22日(水曜日)、午前9時出勤。

本日は、大磯小学校で梅雨時期の1週間、衛生週間が実施されるにあたり、郡長・県の衛生主事の講演があり、藤田町長が参加された。

午後2時48分、天皇・皇后両陛下が沼津から御帰京され、大磯駅を御通過されたため、町長と共に奉送する。

午後2時から加藤収入役と加藤書記は、私用のため早退。

午後3時から海水浴場委員を町役場ヘ召集して協議会を開き、いろいろと協議した結果、海水浴場の出方一同を召集して、例年通りの取決めを行った。この件に関しては、午後6時頃終了した。

続いて献穀粟の件を協議したが、町長に一任するということになり散会した。松月亭に弁当8本を注文。

午後8時退庁。

解説

明治31年に学枚医制度が実施され、公立小学校1名ずつの学校医を置くことが、国の制度として定められました。職務の内容は、学校の環境を衛生面から監視することと、身体検査の実施でした。学校看護婦(看護師)は、明治33年(1900)に公立学校に採用されていますが、学校看護婦の規定は、昭和4年(1929)に文部省訓令「学校看護婦ニ関スル件」が公布されます。

大正10年(1921)には、文部大臣官房に学校衛生課が置かれました。学校衛生課が担当する事務は、次のとおりです。

  • 官公私立諸学校の校地・建物・校具、その他の設備の衛生
  • 衛生に関する指導
  • 体育運動
  • 生徒・児童及び幼児の身体検査
  • 学校における疾病の予防ならびに治療
  • 身体虚弱または精神薄弱な生徒・児童等の監督養護
  • 学校における飲料水ならびに飲食物
  • その他学校衛生に関すること

大正天皇・皇后が沼津から帰京したため、町長と助役が奉送していますが、当時、皇太子はヨーロッパ歴訪中で、6月22日頃はオランダやフランスに滞在していました。

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