大正10年5月19日

更新日:2021年05月19日

5月19日(木曜日)、午前7時30分出勤。

戸籍謄抄本に従事した。

午後0時30分頃から、藤田町長は警察署長の送迎会について、警察署へ出張した。

午前中、戸田技術員は寺内別荘へ「ベタリヤ」を持って行った。

大正10年度町村相互視察の第二組が、今日、午前9時から、橘樹郡保土ヶ谷町を視察した。視察員は、中郡書記の木内松次、大磯町役場の書記、佐藤倉三、伊勢原町役場の収入役、川口亀次郎、足柄下郡小田原町の書記、吉野直蔵、高座郡大澤村の書記、中里三蔵。21日は愛甲郡荻野村役場を視察する予定。

午後4時10分退庁。

解説

寺内別荘は、大磯にあった寺内正毅の別邸です。正毅は大正8年(1919)に没しているため、この当時は息子の寿一(ひさいち)に継承されていました。さて、ここで出てくる「ベタリヤ」。日誌を解読していて、「ベタリヤ」としか読めませんでしたが、古文書解読クラブの活動では、意味がよくわかりませんでした。その後、調べてみたところ、ミカンなどの柑橘類につく害虫イセリアカイガラムシの天敵、ベタリアテントウの可能性が出てきました。

ベタリアテントウは、イセリアカイガラムシの天敵として、柑橘類の生物農薬として利用されていました。100年前のこの時期には、日本でも生物農薬として導入されていたようですので、可能性はあります。ちなみに戸田技術員は、農産業を担当する技師です。

今日は、保土ヶ谷町役場への視察がありました。大磯町役場の書記も参加しています。役場の相互視察は、100年前も行われていました。

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