大正10年4月27日
4月27日(水曜日)、午前7時30分出勤。
茶屋町地区で、腸チフスの患者が発生し、隔離舎へ入院させた。
戸籍謄抄本事務に忙殺される。
午後0時30分頃、中郡役所に出張して、池田郡書記に面会し、定置網の売却に関する件について、前日に指摘を受けた書類の訂正を終え、県の水産課へ提出することになった。池田郡書記から書類の全てを受け取り、その書類一式を、添田氏へ渡した。近いうちに、添田氏から書留で水産課へ送ることになった。
午後4時10分退庁。
解説
昨日に引き続き、定置漁業について、参考までに現在の定置漁業をご紹介します。
定置漁業研究について 第8回(一般財団法人 東京水産振興会ホームページ)
上記リンクは、神奈川県の水産課を退職された石戸谷博範氏による、コラム記事です。
この記事によると、温暖化で、100年ほどの間に、日本近海の海面温度は上昇し、相模灘も爆弾低気圧や勢力の強い台風で、定置網が多大な被害を受けているそうです。また、定置漁業の重要性については、神奈川県の定置網は、沿岸漁業の6~7割を占め、近隣の鮮魚店やスーパーで売られている鮮魚は、定置網によって漁獲されたものだそうです。
100年前から続く定置網漁業。現在も、この漁が行われることによって、私たちの食卓が支えられていると言えるでしょう。一方で、環境が大きく変わっていることには、心配させられます。
更新日:2021年04月27日