大正10年4月22日

更新日:2021年04月22日

4月22日(金曜日)、午前7時40分出勤。

午前9時、中郡役所の農会員、端山氏と中川氏たちが、町役場で本年度の胡瓜苗床検査の優劣調査の協議会を開いた。戸田技術員も参加した。

今日は、自分自身の大正10年度分の所得税を申告した。

午後4時10分退庁。

解説

胡瓜(キュウリ)の半促成栽培の苗床の作り方は、『大磯の今昔』(七)、p.249に詳しく書かれています。

ワラや米ぬか、下肥、大量の山の落ち葉を敷いて、発酵熱を出す。

その上に良質な土をかけて、キュウリの種をまく。

保温のため、苗床を囲い、「こも」やトタンをかぶせる。

何回か植え替え、根を増やして、元気な苗を作り、畑へ定植する。

大磯には、苗場に使用する大量の落葉があり、山ふところの温暖さが、キュウリの栽培に適していました。また、作物を鉄道によって都会の大消費地へ出荷できるという利点があり、多くの農業技術員や篤農家が努力した結果、キュウリやナスの栽培が盛んに行われるようになりました。

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