大正10年4月10日
4月10日(日曜日)、休日。
自宅で井戸替えをした。
解説
今日は、日曜日でお休みです。勤めの無いこの日に、小見家では井戸替えをしたようです。
「井戸替え」とは、井戸水を全部汲み出して、中を掃除することです。「井戸さらえ」とも言いますが、江戸時代には旧暦7月7日に行う夏の行事で、疫病が流行るのを防ぐ大切なものでした。空になった井戸の中を掃除する作業は危険を伴うため、専門の職人がいて、落としてしまった物が見つかることもありました。
日誌が書かれた当時、水道も普及してきていましたが、まだまだ井戸水が大切な生活用水でした。清潔にしておくことは、命を守るために大事なことだったのです。
更新日:2021年04月10日