大正10年3月30日
3月30日(水曜日)、午前7時50分出勤。
4月10日頃から、度量衡検査が入る予定。検査場を準備するようにとの電話が、秋山郡書記から勧業主任にあった。すぐに戸田技術員に準備を命じた。
長島衛生主任と中西巡視が、長年、衛生業務に携わっている功労によって、県庁で表彰されることになった。大磯駅発午前7時28分の列車で、岩田郡書記と一緒に出張された。
午後から渡辺書記は私用のため早退。
今日は戸籍事務を取扱う。
午後、役場で、新設電話料の計算のため、集会があった。
午後4時20分退庁。
解説
4月10日から度量衡検査が始まるようです。これは、大正10年(1921)4月11日にメートル法(法律第71号度量衡法中改正法律)が公布されたことと関係するのでしょう。この改正法は、3年後の大正13年(1924)7月1日に施行されました。今では当たり前に使っているメートルという単位は、この時に導入されたのですね。尺貫法とヤード・ポンド法は、当分の間使用することができると定められ、単位を変更することは、生活にかかわる大きな出来事であったことがわかります。
更新日:2021年03月30日