大正10年3月24日
3月24日(木曜日)、午前8時20分出勤。
午前中に、今年の徴兵壮丁検査の人名簿1通を写し、渡辺主任書記へ渡した。
長島書記と中西巡視が、引続き、種痘接種の会場へ出張した。
午後3時頃、大磯税務署の庶務課長、木村貞直氏が役場に見え、税務を視察された。午後4時に、帰られた。
午後5時から、町会議員一同が松月亭に集まり、大正6年4月から現在までの実費弁償の収支決算報告について、奥山会計担当から詳細な説明があった。実費の残額の処理については、学務委員に一任することになった。
夕食をはさんだ後、三宅氏からの鰤敷網歩合の件で、いろいろと協議を重ねた結果、町長に対する漁業組合の説明を聞いてから交渉することなった。
松月亭での食事代の支払いを済ませ、午後10時半に散会し、帰宅した。
解説
徴兵壮丁検査の人名簿を写しました。これは甲府の歩兵49連隊の司令部に送る人名簿です。徴兵令による徴兵検査のために、毎年提出しなければならない名簿でした。コピー機のない時代ですから、一冊仕上げることは大変な作業だったでしょう。
更新日:2021年03月24日