大正10年2月8日

更新日:2021年02月08日

2月8日(火曜日)、午前8時30分出勤。

二宮長松氏が来場し、町長と面談した。昨夜の協議会の結果について報告した。

町長は、奥山氏を訪問された。

午後1時頃、池田郡書記から椎野の漁場の件について通話があり、町長に申入れがあった。町長は、その契約書の草稿を作成された。

午後4時10分退庁。

午後7時から、西小磯地区の総代らを集め、町長が作成した契約書について協議を行った。明日、契約書に調印する予定。

解説

町会議員の一人、二宮長松が、昨夜まとまらなかった漁業組合の分配金の協議について、町長に報告しました。町長が会いに行った奥山も、町会議員の一人です。日誌によると、町会議員の協議は決議できないまま、この後も続いていきます。

午後になり、郡役所の書記から町長に電話が入りました。今度は、椎野郁の小台網の件です。ここでは、椎野の漁場と呼ばれていますが、西小磯沖にあったやや小型の定置網で、所有者は西小磯地区の住民でした。椎野は国府津在住の漁業者で、網を借りて使用料を払っていた関係になります。椎野は漁の継続を、昨年11月頃から希望していましたが、西小磯地区の反対にあい、漁期が始まる1月を過ぎても県からの認可が下りていませんでした。

1月に入って、西小磯地区の代表者は椎野と会って話をしたいと思っていたようですが、なかなか会えませんでした。結局、交わされていた契約書を新しくすることになったと思われますが、この動きは、前日の西小磯地区における協議会を経て、小見助役が郡長にお願いした結果だと考えられます。郡長の考えは、それでは、契約書の草稿を町長が作りなさい、ということでした。そして夜、西小磯地区では、町長草案の新契約で話を進めることに決まりました。いったいどのような契約内容なのか、それは後日明らかになります。

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