大正10年1月8日

更新日:2021年01月08日

1月8日(土曜日)、午前8時30分出勤。

午前10時から町役場庁舎内において、中郡南部10ヶ町村の戸籍研究会の初会議を行った。 会員は全員出席したが、金子監督書記は、新年早々、刑事事務が多忙だったため欠席された。 終了後、宴会を開いた。

また、本日は中郡役所において町村長会同があり、藤田町長が参加した。

同じ時間帯に、愛国婦人会・赤十字社・海員掖済会分区の補助員として招待を受けたため、小生が出席した。

消防組の旧組頭郷土久蔵と旧部長3人を表彰することについて、協議した。 松月より弁当を4本取り寄せた。

本日は、淳宮殿下が大磯駅をご通過されたため、午後7時6分に町長と共に奉送した。

解説

年が改まり、さまざまな会合が開かれています。

戸籍研究会の年明け初会合が、役場で開催されました。助役日誌には、頻繁に「戸籍謄抄本事務に忙殺」とか「書記が戸籍研究会に出張」という記事があります。戸籍管理は、当時の役場の主要事務であり、謄本や抄本の作成は全て手書きで、手間もかかりました。しかも、1872年(明治5)に初めて本格的な戸籍制度が始まったものの、その後、幾度も様々な変更がなされ、1915年(大正4)にやっと戸籍簿が一本化したという経緯もあり、研究会(研修会)が必要だったのでしょう。

また、この日の記述からは、小見助役が赤十字社などの慈善団体の会合にも顔を出す立場だったということがわかります。

大磯駅を通過した淳宮(あつのみや)殿下は、大正天皇の第2皇子です。昭和天皇の弟宮で、後の秩父宮雍人親王(ちちぶのみや やすひとしんのう)のことです。当時18歳、前年の1920年(大正9)10月に、陸軍士官学校に入学したばかりでした。

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