大正10年1月1日
1月1日(土曜日)
午前9時から、大磯小学校において拝賀式を行い、参列した。式が終わった後、西小磯地区にある各別荘などに、年始の挨拶に行った。
役場では、書記たち一同が新年会を開いた。
解説
前年(大正9年1月1日)にも記載しましたが、当時のお正月の過ごし方は、現在とはだいぶ違います。
まず元旦には、全国の学校で一斉に行う行事として、「拝賀式」がありました。「拝賀式」とは、職員、児童、町長を始めとする行政の責任者等が参集して、天皇皇后の御真影(肖像写真)に拝礼し、君が代を奉唱する儀式です。
また、町にとって、皇族や華族、政財界人が所有する別荘への年始回りは、欠かせないものでした。この日の欄外に、「町長7・助役5」という記載があります。もしかすると、二人で手分けして、挨拶に訪ねた別荘の数なのかもしれません。
現在では、官公庁は仕事始めまで休みですが、当時は役場職員も元日に参集。仕事はせず、新年会を開いて年始の挨拶を交わしました。
更新日:2021年01月01日