大正10年10月10日
10月10日(月曜日)、午前8時30分出勤。
本日は大雨のため遅刻した。藤田町長は大風雨のため欠勤。
午前9時、腸チフス患者2人が治癒し、退院した。
相変わらず収入事務を取り扱っている。
午後4時30分退庁。
解説
この日の天気を、小見助役は「大風雨」と書いていますが、当時の中央気象台が残した当日の天気図を見ると、関東地方を大型の台風が直撃していたことがわかります。当時は現在のように天気図や予報が身近なものではなく、大まかな予報が一部の新聞に掲載されるか、公共の場所に掲示されるかだけでしたので、人々の多くは空模様や風の吹き方を見るなど、それぞれの経験や知恵で、天気の変化に対処していたのだろうと思われます。
悪天候の日ではありましたが、腸チフス患者が2名、無事退院しています。
参考
「大正10年10月天気図」(中央気象台編)
国立国会図書館のデジタルコレクションで閲覧することができます。
更新日:2021年10月10日