大正10年9月16日
9月16日(金曜日)、午前8時出勤。
甲府連隊区司令部の請求に対して、本年度の壮丁の戸籍謄抄本を送った。
14日に防波堤の継続をお願いした件で県庁を訪問した費用を、町長の交際費から受け取った。費用をそれぞれ立て替えていたため、各人に渡した。
高麗の鉄道線路において人身事故があった。身元不明。
午後4時退庁。
解説
壮丁とは成人男性のことを意味しますが、ここでは徴兵検査を受ける対象となる、満20歳の男性を指します。甲府連隊区は、大磯の徴兵事務を管轄していた連隊区です。
9月14日に北下町の防波堤をめぐって、小見助役たちは県庁へ出張しました。ここで、防波堤の継続とあるため、防波堤の延長工事を行いたいという要望をしたと推測されます。この日は、旅費の精算を行ったようです。
更新日:2021年09月16日