大正9年12月24日

更新日:2020年12月24日

12月24日(金曜日)、午前9時15分出勤。

本日は、西小磯区長の添田平左衛門氏が私宅に来て、前日の椎野氏の一件の説明を受けたため、遅刻する。役場に出勤した後、藤田町長に小台網の件を、西小磯区長に代わって報告する。

午後3時40分、警察署の巡査部長が来場された。消防組頭に不都合があった場合は、第一部長が代理を務めるということに決まったと、報告された。

本日、米1石の値段を35円以下で売止めすることについて、発表する。

午後4時10分退庁。

解説

前日に引き続き、西小磯の小台網について、西小磯区長から説明がありました。小見助役は、区長と町長の間を取り次いでいます。

この小台網の継続申請を提出した椎野郁は、国府津村の人です。国府津村は、明治22年(1889)4月1日に、足柄下郡国府津村として発足し、大正13年(1924)4月1日に国府津町となりました。昭和29年(1954)12月1日に、足柄下郡酒匂町、上府中村、下曽我村、片浦村と共に、小田原市へ編入されました。

米価売止めの価格が、35円以下と決定されました。第一次世界大戦の戦後不況と、台湾・朝鮮米の流入増加等による、極端な米価の乱高下を背景とした、米価調整であったと考えられます。

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