大正9年12月14日
12月14日(火曜日)、午前8時30分出勤。
椎野郁氏から出願された西小磯の小台網について、地元の役場を経由せずに県庁へ提出されたため、中郡役所を経て、当町役場へ戻されてきた。すぐに、本人へ付箋を貼って戻した。
午後3時30分、藤田町長早退。
中郡役所へ郡会の傍聴のため出張。
午後4時10分退庁。
解説
小台網(こだいあみ)とは、漁業で使用される網の種類の一つです。何でも手続きには手順があります。手順を踏まないと、あっけなく書類は戻されてしまいます…。
とはいえ、この椎野郁が県へ直接書類を提出したのには、何か理由がありそうです。この漁業権をめぐる出来事は、これから大磯町の大きな問題へと発展し、小見助役も巻き込まれていきます。
更新日:2020年12月14日