大正9年10月31日
10月31日(日曜日)、天長節祝日。
本日は、午前9時から天長節祝賀式を開催。まず、斎藤校長先生の開催の挨拶があり、御真影を拝礼、次に教育勅語を朗読、斎藤校長先生が今上陛下の御盛徳について講話した。式が終わり一同退席し、茶菓をいただいて退場した。
解説
10月31日は、天長節祝日です。天長節とは、天皇の誕生日のことですが、大正天皇の誕生日は8月31日で、この日も天長節として休日でした。本当の誕生日の8月31日は暑いため、祝賀式などの式典を行う日として、10月31日も天長節となりました。
祝賀式のために教員や生徒が学校に集まり、『小学校祝日大祭日儀式規程(1891年制定)』にそった式次第を行います。この規程には、御真影(天皇・皇后の写真)に最敬礼し、万歳すること、教育勅語を奉読すること、校長が歴代天皇についての講話をすること、唱歌を斉唱することが定められています。小見助役の日誌には、唱歌斉唱の記載はありません。
更新日:2020年10月31日