大正9年10月20日

更新日:2020年10月20日

10月20日(水曜日)、午前7時30分出勤。

出勤前に西小磯の道路修繕の箇所を視察。

高齢者調査について、小学校へ報告する。本籍人60人、寄留人5人、総計65人。内、男18人、女47人。

25日の午後6時から、穀物検査講演会を大磯小学校で開催する予定。

昨19日、斎藤小学校長が関西視察から戻った。町役場に挨拶に来られた。

午後1時頃、藤田町長は中郡役所へ出頭した。

3時頃、国府村の近藤市太郎氏が来場。金目村の盲人学校講演会に関する案内で、申し込みを依頼された。町長が留守中であったため、取りあえず申込書を預かり、町長が帰庁したら取り次ぐことにする。

午後4時10分退庁。

解説

100年前の大磯。80歳以上の高齢者は65人でした。男女で比べると女性の方が長寿なのは、現在と変わりません。寄留とは、戸籍を移さずに大磯町に居住している人のことです。

国府村(現大磯町)の近藤市太郎は、明治25~31年(1892~98)に第三代国府村長を務めた地元の名士です。現在も、大磯町国府本郷に近藤の功績を称えた顕彰碑があり、国府の近藤か、近藤の国府かと言われたと刻まれています。村長を辞任した後は、郡会議員や県会議員を務め、それらの職を辞した後も、地域の発展に尽力しました。

金目(かなめ)村(現平塚市)の盲人学校とは、現在の県立平塚盲学校の前身となる、私立中郡盲人学校のことで、近藤はこの学校を開いた一人です。私立中郡盲人学校は、明治43年(1910)に開校し、大正12年(1923)の関東大震災で校舎が倒壊した後、平塚町(同じく現平塚市)へ移転、その後、戦後に現在の場所へ移転しました。

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