大正9年10月11日
10月11日(月曜日)、午前7時30分出勤。
砲兵聯隊が西小磯へ13日の夜に宿泊する予定であったが、変更の通知を受けた。
西小磯町屋の橋梁修理について、前日のとおり報告した。
渡辺書記から、一昨日9日に国府村役場で開催された戸籍研究会の報告があった。
栢木書記は私用で東京へ行ったため、欠席。
神奈川県関東第6区郵便局長会議を、奥山会長を主任として町役場の楼上で開催した。
午後3時、国勢調査について、大磯町の調査が全て終了し、中郡役所へ調査票を提出した。集計結果は、次のとおり。
世帯数:1,747(内、准世帯20)
人口:8,633(男:4,325、女:4,308)
予習用紙は、各自に配布することにした。
午後4時30分退庁。
解説
10月1日0:00に実施された国勢調査の集計が、10日間をかけてようやく終わりました。10月1日0:00に大磯町にいた人口、世帯は、日記に書かれているとおりです。准世帯とは、下宿人などのことを指し、昭和55年(1980)以前の国勢調査までは、普通世帯と准世帯に分けて調査が行われていました。(総務省統計局ホームページ参照)
初めての大規模な統計調査を行うにあたり、調査の予習も行いました。小見助役の日誌には、9月16日に予習があったことが、記録されています。その予習用紙は、各自に返却したようですね。もしかしたら、保管している方もいらっしゃるかもしれません。
更新日:2020年10月11日