大正9年7月21日

更新日:2020年07月21日

7月21日(水曜日)、午前7時30分出勤。

戸籍事務を手伝う。栢木書記は病欠、佐藤書記は忌引欠席。

大磯小学校の鈴木正健先生が、笹山造林の下刈の件で町長と面会した。町長は、鈴木先生に下刈りを委任することに決めた。

午後0時50分退庁。

解説

笹山造林とは大正天皇即位の御大典の記念事業として、大正3年11月に朝倉校長先生から船橋町長に提案されたものです。町議会の承認を得て、大正4年2月に当時原野秣場(まぐさば)であった笹山に、大磯小学校児童と青年団、十一日会有志の協力で、学校林として松の苗木を植林しました。小見助役の日誌によると、苗木は、横浜市戸塚区の原宿に注文し、小見助役と長島書記が注文のため、出張しました。そして、松苗2,500本を購入しています。

笹山とは、千畳敷(現在の湘南平)の北西側の斜面付近であり、当時の旭村万田・大磯・東小磯・西小磯の共有の秣場でした。秣場とは、畑の肥料となる枯葉や牛馬の飼料となる草を採集する場所のことです。大磯高等小学校の児童たちが、先生と青年団で下草刈を行いましたが、青年団に対しては、町から下刈り料が支払われました。

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