大正9年6月11日
6月11日(金曜日)、午前7時50分出勤。
午前9時、県土木課の神崎氏ほか4名が来場。宴遊会の設備についていろいろと協議を重ねた。
栢木書記は午前中に早退。
寺内壽一伯爵から大磯町へ、亡き父母の答礼として金100円が贈られた。
明日12日午後5時から、禱龍館の新館主吉和田嘉代より町長及び町会議員一同が招待を受けたため、お祝いとして切手金20円を贈る。
午後2時頃から西小磯のコンテル別荘の海岸官有地において宴遊会の準備のため、現場へ出張した。県土木の神崎氏外4名、大磯派出所荻原氏、小見・長島・渡辺が同行。
午後4時半に帰庁し、即時退庁した。
解説
寺内壽一(ひさいち)は、寺内正毅の長男です。両親の葬儀に対するいわゆるお香典返しとして100円を町に贈ったとのこと。スケールが違います。
禱龍館は、大磯に海水浴場を開いた松本順が中心となって開いた旅館。このとき、新しい館主へ交代したようです。
更新日:2020年06月11日