大正9年6月8日

更新日:2020年06月08日

6月8日(火曜日)、午前8時5分出勤。

郡役所から、寺内未亡人を会葬する際に道路を修理した手当として、工事員に金2円が贈られた。

大磯警察署警部補の山下仁吉氏が警部に昇進して神奈川署へ転任し、後任者として警部補天野清太郎氏が赴任した。

来る14日に、漂流物に関する入札を行う予定。

佐藤書記は、東京行きのため欠席。

午後4時退庁。

解説

工事員については、原文には、船橋工夫とあります。当時の「町吏員学校職員名簿」(大磯町行政資料1759、郷土資料館所蔵)によれば、大正8年5月から道路工夫として雇われていた船橋豊吉と思われます。当時の日給が1円10銭と記されていますので、贈られた金額はほぼ相応ですが、棺を通すのに不都合があったのでしょうか、わざわざ道路を急遽修理したという点と、郡役所から金一封というのが興味深いですね。

漂流物(漂着物)を入札にかけることになったようですが、原文では、何かの法律に基づいて入札が行われるようです。一部、文字が判読できず、古文書解読クラブで議論になりました。

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