大正9年4月10日

更新日:2020年04月10日

4月10日(土曜日)、午前7時40分出勤。

渡辺書記は金田村戸籍研究会に出張した。

午後12時48分、皇太子殿下が大磯駅を御通過、奉送した。九州からの帰路とのこと。 帰庁後、すぐに帰宅した。

解説

渡辺書記は、金田村役場の戸籍研究会に出張。金田村は、現在の平塚市金田です。戸籍研究会は戸籍事務に関する研究・講習会らしく、当時は近隣の役場で交替で開かれていたようです。

この日、小見助役は、皇太子(後の昭和天皇)が九州を巡って帰京するのを奉送したと書いていますが、この時、皇太子は3月24日に神戸港から御召艦「香取」に乗艦、戦艦2隻と駆逐艦2隻を従え鹿児島へ。鉄道も利用しながら宮崎・熊本・長崎・佐世保と、主に造船所や海軍工廠・神社仏閣等を巡り、佐賀・福岡を経て門司港から神戸港へと、かなり長期の巡啓をしています。そして、この記述の前日4月9日、神戸から列車で東京へ戻ったと記録されていますので、それがこの日の出来事として書かれたようです。

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