大正9年4月9日

更新日:2020年04月09日

4月9日(金曜日)、 午前7時40分出勤。

普通事務を取り扱う。

午前9時半から、軍事被救護者負債取調べの件で該当者の自宅を訪問し、11時20分に帰庁した。

午後から、渡辺書記は親戚へ病気見舞いのため退庁した。

午後4時20分退庁。

午後7時から、田代技術員が西小磯地区の農家に対し、床屋において肥料混合施行について説明した。

解説

軍事被救護者とは、戦傷病兵や戦死者の遺族を救済する制度「軍事救護法」の対象者のこと。 日露戦争後に、彼らの生活困窮を救うために「下士兵卒家族救助令」が公布されていましたが、それを廃し、 大正6年に「軍事救護法」として公布、翌年1月から施行しました。この日は、対象となる方の自宅を訪問して調査をしたようです。

当時の技術員は、農業技術の改良と普及を目的に農家に対して、さまざまな講習をしていました。この日は混合肥料に ついて話をしたようです。会場が「床屋」となっていますが、当時床屋は理髪だけでなく、人が集まり情報交換等をする場所でもあったようで、日誌の中で度々いろいろな目的で利用されている様子が記載されていま す。

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館
〒255-0005
神奈川県中郡大磯町西小磯446-1
電話番号:0463-61-4700
ファックス:0463-61-4660
メールフォームによるお問い合わせ