大正9年4月7日

更新日:2020年04月07日

4月7日(水曜日)、 午前7時50分出勤。

午前11時9分、皇子殿下が大磯駅を御通過、町長と共にお見送りをした。

午前11時30分、土屋警察署長が藤田町長と面会し、衆議院議員選挙について密談した。

午前10時頃、渡辺書記が小田原への出張から帰ってきた。

午後2時30分早退。理由は、西小磯金龍寺において、教王護国寺から派遣された方の講演があるため。

解説

昨日通過された皇子殿下が戻ってこられたのでしょうか。今度は町長と一緒に再び駅にお見送りに行っています。

約束した通り、警察署長がやって来て、町長と二人だけで話をします。この記述に出てきた衆議院議員総選挙は第14回、大正9年5月10日に行われたものを指しています。 当時の首相は原敬。2月26日に議会が解散し、3月6日が公示日でした。そして、この選挙から有権者の資格が「国税10円以上を納める男子」から「国税3円以上を納める男子」に拡大し、有権者数が倍増して306万人を超え、さらに、選挙制度も大選挙区制から小選挙区制に変わりました。 警察署長が町長と話をしたのは、このような改変があったからと思われます。

この日、珍しく小見助役が早退しています。金龍寺は、西小磯にある真言宗の寺院。小見家は檀家です。 教王護国寺とは、真言宗総本山東寺のこと。恐らく檀家の人々に向けた法話の会が開かれたのでしょう。

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